プロシージャについて
プロシージャは、カスタマイズ可能な一連のアクション (別名、ステップ) であり、幅広いタスクを実行できます。たとえば、Boardデータモデルの更新、データの処理、抽出または印刷、計算の実行、レポートのブロードキャスト(配信)、およびカプセルと画面をナビゲートするタスクがあります。また、キューブ内の値の単純な計算から、予算編成、計画、予測、収益性モデル、ビジネスシミュレーション全般などの業務で必要な複雑な配賦処理、バックグランド実行が可能です。
プロシージャの基本ステップはアクションと呼ばれ、目的に応じてさまざまなアクショングループに属します。アクションでは、データリーダープロトコルを実行したり、キューブ上で計算ステップ (データフローと呼ばれる) を実行したり、Boardからデータを抽出したりすることができます。一部のアクションはインタラクティブであり、ユーザーがBoardを操作する必要があります。たとえば、ユーザーに選択を促すアクションや、操作を必要としないアクションがあります。
プロシージャの実行
プロシージャは次のような実行ができます。
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ユーザーがボタンをクリックするか、画面の他の要素を操作するときに実行
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特定の画面を開いたとき、またはデータ入力が行われたときに自動的に実行
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プロシージャ画面で手動実行
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特定のAPI Callを利用して実行
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スケジュール実行
ユーザーは次の方法でプロシージャを呼び出すことができます。
- インタラクティブな要素 (ボタン、ラベル、データビュー)
- トリガー (データビュー、ページャ、画面)
- その他のプロシージャ (別のプロシージャ内でプロシージャを呼び出す)
プロシージャの自動実行/スケジュール実行
- クラウド環境では、クラウド管理ポータルで実行可能
- オンプレミス環境では、BoardProcedureLauncher.exeを利用して実行
ユーザーは、別のユーザーが起動したプロシージャが終了するのを待つ必要はなく、並行して実行されます。一部の特定のデータモデルアクションは、データモデルを排他的にロックします。この場合、Boardは、データモデルへの排他的アクセスを必要とするアクションを自動的に実行します。
プロシージャの設定について
Boardプロシージャはカプセルとデータモデルに保存されます。 いくつかの例外を除き、両プロシージャは実行できるアクションが同じです。
カプセルプロシージャ
- カプセルに保存されたプロシージャは、複数のデータモデルで動作し、同じカプセル画面からのみ実行可能。
- カプセル内で実行するアクション (画面の操作、画面の計算など)
- データから独立しており、カプセルを使用して複数環境間で転送
- カプセル側で定義されたすべてのアクションを実行可能。
- カプセルからのみ呼び出すことができ、スケジュール実行は不可。
データモデルプロシージャ
- データモデルに保存されたプロシージャは、その同じデータモデル上でのみ動作可能。データモデルレベルで保存されるため、異なるカプセルから呼び出し可能
- データモデル内で実行するアクション (データ読み取り、バックアップ/リストアなど)
- データモデル全体が同じ環境にある場合に、複数データモデル間で転送(Transporter を使用しない場合)
- 一部のカプセル固有のアクションは使用不可
- スケジュール設定可能
データモデルの プロシージャセクションにアクセスするには、目的のデータモデルにアクセスしプロシージャタイルをクリックします。
プロシージャページでは、データモデル内のすべての既存のプロシージャと設定情報を確認できます。プロシージャ一覧はヘッダーを使用して並べ替えおよび検索できます。一覧の右上隅にある列選択ボタンをクリックして、好みに応じて列を表示または非表示にすることもできます。
1つ以上のプロシージャを選択し、表の上にあるさまざまなボタンをクリックすることで、さまざまなアクションを実行できます。
対応する行の任意の場所をクリックして、プロシージャの構造を表示します。ページの右側に専用のパネルが表示され、選択したプロシージャのステップ全体がブレークポイントとともに表示されます。
Boardの各データモデルのプロシージャセクションでは、次のことができます。
- プロシージャの作成、削除、コピー、実行
- 1つまたは複数のプロシージャのオプションを編集
- プロシージャの処理内容を確認するために、特定のステップでプロシージャの実行を停止するブレークポイントを追加可能
詳細については、プロシージャの管理、および、プロシージャデバッガを参照してください。