ジオマップチャート  

1 はじめに

マップチャートは、インタラクティブな地理的地図上で、多次元データを表示出来ます。 一目見ただけで、マーカーのサイズと色により視覚的に、取引の状況が分かる情報を得られます。 Boardでは、データ範囲に基づいて、マーカーのサイズを自動的に計算します。 マーカーの色は動的に設定したり、好みに応じて設定したり出来ます。 データのズームイン又はズームアウトは、20種類のさまざまな詳細レベルで行うことが出来ます。

 

 

           

2つのBoardジオコード

データをマップにプロットするには、マーカーに関連付けられる一連の座標が必要です。

例えば、月、顧客、及び製品という次元が設定された総売上高キューブについて、市ごとの顧客の地理的位置を示す例を考えてみましょう。

 

以下に示すようなクラスタ階層を表示してみましょう。

 

データをマップにプロットするには、市という次元が設定された2つの異なるインフォキューブが必要です。1つには緯度の座標が含まれ、もう1つには経度の座標が含まれます。

 

さまざまな無料のジオコーディングサービスがオンラインで提供されています。以下の一覧は緯度と経度を取得するのに役立つ一部のサービスを示しています。

http://www.findlatitudeandlongitude.com/batch-geocode/#.VBqPhVaWJFw

http://www.doogal.co.uk/BatchGeocoding.php

https://geoservices.tamu.edu/Services/Geocode/OtherGeocoders/

 

 

 

Boardマップオブジェクトには、マップをダウンロードするためにアクティブなインターネット接続が必要です。このサービスは、httpポート8080で利用可能であるため、このポートを会社のファイアウォールで開放する必要があります。 

 

 

3 ジオマップチャートの作成及び使用方法

チャートアイコンをクリックし、マップオブジェクトをドラッグして画面上にドロップします。

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リボンバーに基本的なチャート機能に加え、2つの非定型設定が追加されました。

 

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3.1 視覚化

-      [ズームバーを表示(Show Zoom Bar)]:現在のズームレベルを世界、州、地区、市、近隣ごとに分けることが出来ます。

-        [スケールを表示(Show scale )]:マップ上でスケールを有効にします。

 

以下の図は、両方のパラメータをマップチャートオブジェクト内で示しています。

 

 

3.1.2 マップスポットカラー

マーカーの色を設定する機能を提供します。 この設定は、マップにプロットされるすべてのマーカーに対して設定されます。

 

マーカーの色は、ブロックへの警告を使用して動的に変更出来ます。以下のページを参照してください。

http://help.board.com/Chapter_7_-_Capsules_files/Capsule_Design/Screens/Toolbox_Objects/DataView/Alerts_and_Color_coding_.htm

 

 

 

3.2 レイアウト設定

オブジェクトを右クリックしてレイアウトを開き、データ、緯度、及び経度キューブを挿入します。

 

指定したマーカー及びマーカーのカテゴリに応じて軸を設定します。

行ごとのエンティティに基づいて以下を設定出来ます。

-       [標準データセット(Standard Data Set)]行内に1つのエンティティ。 値がマーカーフォーム内に表示されます。 経度及び緯度インフォキューブにより指定される位置IG。

-        [クラスタ化されたデータセット(Clustered Data Set)]:行内に2つのエンティティ。 データポイントは一緒にクラスタ化され、カウンタを含むタイルが表示されます。 タイルの位置は、データポイント、つまり経度及び緯度インフォキューブの平均として指定されます。

 

 

 

行ごとに最大2つのエンティティを使用出来ます。

列ごとのエンティティは許可されません。

 

オプションタブをクリックし、ドラッグしてレイアウトブロックにドロップします。マーカーの位置、マーカーのサイズを設定する[マップに表示するブロック(block to show in the Map)]、及びマーカーのコードに関する警告用の[シリーズ色のブロック(block for series color)]を設定するために座標キューブを設定します。

 

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マップオブジェクトが表示され、マーカー上でマウスを動かし、ズームイン及びズームアウトを行い、データを視覚化出来ます。

 

 

スライドツールバーにより、データシリーズ及び色コーディングをその場で変更したり、データビュースプレッドシートを起動したり出来ます。

 

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