スパースタイプ:動的及び静的

スパース構造には動的静的の2つのタイプがあります。

 

スパースサイズとスパースタイプは、ロードプロセスにのみ影響します。それぞれ複数のバージョンと異なるスパース構造を持つ複数のインフォキューブをロードするデータリーダープロトコルについて考えてみましょう。スパース構造のサイズが大きくなるほど、データリーダーがメモリーを使い果たし、それ以上データをインポート出来なくなる可能性が高くなります。組み合わせが3000万を超えるサイズのスパース構造は大きい構造と見なすことが出来ますが、この制限はハードウェアによって異なる可能性があります。メモリー制限に達した場合は、プロトコルに含まれるインフォキューブの数を少なくするか、インフォキューブから二次バージョンを削除してください。この方法で問題が解決されず、かつ組み合わせが2000万又は3000万を超えるスパースバージョンが存在する場合は、スパースタイプを静的に変更してください。インフォキューブのバージョン数がサイズ制限に影響を与えることがあります。インフォキューブのスパース構造が1つのみの場合は、複数のバージョンがある場合よりサイズ制限が大きくなります。

 

スパース構造が到達可能なスパース組み合わせの最大数は、動的構造の場合は約3000万、静的構造の場合は1億5000万以上です。ただし、実際の制限は基本的にRAMの制約によって決まるため、これらの制限より低くなる場合があります。数千のメンバーで構成される複数のエンティティが保持された非常に大規模なデータベースでも、スパース構造の組み合わせが100万又は200万を超えることは稀です。

 

スパース構造のサイズがサイズ制限に達すると、データリーダーは新たな組み合わせを追加出来なくなり、レコードを拒否し始め、エラーメッセージがデータベースログファイルに記録されます。このエラーが発生した場合、スパースタイプの変更を検討出来ます。それ以外の場合は、デフォルトのスパースタイプを変更しないでください。

 

動的:これはデフォルトタイプで、組み合わせが最大1000万~3000万のほとんどのスパース構造に適しています。この制限は、ハードウェア及びソフトウェア環境、BOARDデータベースによって異なる場合があります。

 

静的:このスパースタイプは、組み合わせが最大4000万~1億のスパース構造に適しています(この制限は、ハードウェア及びソフトウェア環境、BOARDデータベースによって異なる場合があります)。スパースタイプを設定するには、[エンティティ]ウィンドウを開いて[スパース]タブに移動し、[タイプ/場所]ドロップダウンリストから[静的]を選択します。次に、[最大アイテム数]列に、最も近い500万単位に丸めたスパース構造のサイズ(単位は100万)を入力します。例えば、実際のスパースサイズが2300万の場合、25と入力します。