ドリルスルー機能は、ユーザがリレーショナルデータベース内のデータをサマリ分析からドリル出来るようにします。この機能は、インフォキューブの最小レベルを超える詳細レベルまでデータを調査する必要がある場合に便利です。
典型的なBOARDデータベースで考えると、インフォキューブの詳細レベルではサマリレポートから個々のインフォキューブセル(例えば、日、製品、顧客)にまでドリル出来ます。特定の製品の売上げが際立って高い場合、ユーザはまず顧客レベルまでドリルダウンし、次に分析したい特定の顧客を選択してから、最後にドリルスルーして会計元帳から特定の日/製品/顧客のトランザクションを取得出来ます。
ドリルスループロトコルは、ユーザがドリル元として選ぶエンティティメンバー(これは多次元空間座標を表す)を入力として使用し、リレーショナルデータソースに対してSQLクエリを行います(これらのエンティティメンバーに限定して)。その結果、複数のレコード(ドリルダウンは合計すると開始値となる複数の詳細列を返すため)と、BOARDデータベースのどのエンティティやインフォキューブにも対応しないトランザクションテーブルから追加情報が返されます。
例えば、インボイステーブルのドリルスループロトコルは、BOARDデータベースに該当するフィールドが存在しないにも関わらず、インボイス番号と対応する注文番号を返すことが出来ます。