データのロードに関するガイドライン

データリーダープロトコルを作成するときは、ロードするマスタファイルとトランザクションデータに対して別々のプロトコルを作成することをお勧めします。通常、マスタファイルには、エンティティ及び関係にフィードされる情報が保持され(例えば、顧客マスタファイルには顧客名、市、州、営業担当者、エリアマネージャなどを保持)、トランザクションデータには、インフォキューブにフィードされる情報(売上高、数量、価格、割引など)が保持されるため、別々のプロトコルを使用する方が自然です。

マスタファイル(エンティティ及び関係にフィード)は、トランザクションのインポート前にインポートする必要があります。最初にエンティティと階層を事前設定してからインフォキューブを事前設定することで、集約されたバージョン(存在する場合)を適切に事前設定することが出来ます。例えば、顧客-製品-月で組織されたバージョン(一次バージョン)と、市-製品-月で組織された二次バージョンの2つのバージョンを持つ売上高インフォキューブがあるとします。トランザクションファイルには、日付、顧客、コード、製品コード、及び売上高の各フィールドが保持されています。このファイルを読み込んだときに顧客à市の関係が事前設定されている場合のみ、二次バージョンにフィード出来るため、顧客と市の関係が保持されている顧客マスタファイルを最初に読み込むことが必要です。

関連するエンティティメンバーのみをインポートすることをお勧めします。例として、3年間の履歴データをロードする必要のあるBOARDデータベースについて考えてみましょう。この場合、必要なのは、この期間に取引を行った顧客と製品のみです。マスタファイルに残っていても、この期間に取引のなかった古い顧客や製品を含める必要はありません。

関連するデータのみをインポートするには、以下の手順に従います。