BOARDサーバを設定するには、BOARDサーバがインストールされたマシンでBOARDサーバ設定プログラムを実行します。
以下のプログラムが開きます。
BOARDサーバ設定パラメータ は以下のとおりです。
Boardパス:カプセル、データベース、及びその他のBOARDのフォルダが配置されているBOARDのデータディレクトリ。システムは指定されたパスのサブディレクトリを自動的に作成します。このサブディレクトリはBoardという名前で、Board\Capsules、Board\Databaseなどの様々なサブディレクトリを含みます。
通信ポート:サーバ-クライアント通信のためのTCP/IPポート番号を設定します。BOARDサービスは5つのポートを必要とします。デフォルトで使用されるポートは、9700、9701、9702、9703、9710です。デフォルトポートを9700から別の値に変更すると、他の4つのポートの値もその値に1、2、3、及び10を加えた値となります。ホスト定義のベースポート設定時には、Boardクライアントでこれと同じポート番号を設定する必要があります([Board]オプションの[Hosts設定]ウィンドウ)。
ポートについて
SSO認証を使用しており、BoardクライアントがBOARDサーバと同じドメイン内にある場合は、Boardクライアントとの通信にポート9700と9701が使用されます。
SSO認証を使用しない場合は、Boardクライアントとの通信にポート9702と9703が使用されます(BoardクライアントとBOARDサーバは異なるドメインにあってもよい)。
ポート9710はクライアントの自動更新サービスによって使用されます。
BOARDサーバにファイアウォールルールを設定する場合は以下のようにします。
ユーザがSSO認証オプションを使用しており、BOARDサーバと同じドメイン内にあるPCのみに接続する場合は、ポート9700と9701が開きます。
SSO認証方式を使わずに接続するユーザがいる場合は、ポート9702と9703が開きます。これは通常、リモートユーザ又は移動中のユーザ、又は会社のドメイン内にないPCからBOARDサーバに接続する必要があるか、ネットワークアカウントを持たない外部コンサルタントです。
ポート9710は、BOARDの自動更新サービスを使ってユーザのPCにBoardクライアントプログラムの更新を配布する場合に限って開きます。
同時最大スレッド: このパラメータは、サーバが多次元のリクエストを実行するために割り当てる可能性がある同時実行スレッドの最大数を設定します。 このしきい値を超える数の平行リクエストがあると、リクエストはキューに入れられ、最初にアイドルになったスレッドに割り当てられます。
行の上限を報告 レポートで許容される列の最大数。このしきい値の目的は極端に大きなレポート(ランナウェイクエリ)を避けることです。
この値は、ユーザのコンピュータでBoardクライアントを設定したときに同じフィールドに設定した最大値に等しく(又はそれ以上で)なければなりません。
ユーザがレポートを要求すると、BOARDサーバは要求を実行する前に、列ごとに設定されたエンティティの選択された実現値を乗じて、レポートのおよその列数を求めます。列数の概算が制限値を超える場合、レポートは実行されません。
ユーザが各列1つだけのエンティティを要求した場合、列数の概算はこのエンティティの選択された実現値の数によって求められます。例えば、各列に顧客エンティティを持つレポートでは、概算値は選択された顧客数となります(選択された実現値を表示するには、[選択]ウィンドウを開きます)。
ユーザが各列に2つの独立したエンティティを持つレポートを要求した場合(例えば最初に月でその後顧客)で、3つのMonthsと1000名の顧客が選択されている場合、列数の概数は3000になります。
最初のユーザ:サーバに最初のユーザを作成出来ます。BOARDサーバを初めてインストールした後は、ユーザは未だ定義されていないため、BoardクライアントからBOARDサーバサービスに接続するために最初のユーザを作成を作成する必要があります。
ユーザ名/パスワード認証を有効化:Boardクライアントユーザがユーザ名とパスワードによってサービスに接続。全てのユーザがWindows認証を使用するシングルサインオン(SSO)を使用している場合のみ、このオプションを無効にすべきです。SSOでは、ユーザのコンピュータがBOARDサーバと同じドメイン内で認証されている必要があります。SSL暗号化はSSL証明書を使った通信を暗号化します。
LDAP/AD認証を有効化:LDAPサーバ又はMicrosoft Windows Active Directoryサーバに対してユーザの証明書(ユーザ名とパスワード)を検査するようにBOARDサーバを設定します。
非暗号化接続をWindowsドメイン内部で許可:この設定を有効にすると、BoardクライアントとBOARDサーバの間の通信は暗号化されません。ただしこれはクライアントがローカルドメイン内にある場合のみです。デフォルトでは、全ての通信が暗号化されることに注意してください。
クライアント自動更新サービスを有効化:ユーザがBOARDサーバに接続したときにBoardクライアントソフトウェアの更新を自動的にダウンロードしてインストールするサービスを有効にします。
設定パラメータは、インストールディレクトリ(BoardEngine.exeプログラムがあるディレクトリ)にあるServer_config.xmlファイルに保存されます。
注:
どのパラメータも、変更したらBOARDサーバサービスを停止して再起動してください。