Boardリファレンスマニュアルへようこそ
これらのトピックから、Boardの使用に関連するすべての管理タスクとユーザータスクを実行するために必要な情報を確認できます。 このマニュアルには、概念の概要、チュートリアル、サポートされているすべての式、コマンド、関数、演算子の詳細なリファレンスも記載されています。
マニュアルを参照するには、左側のコンテンツを表示するか、右上の検索アイコンを使用してトピックを検索します。 お探しの情報が見つからない場合、各ページの右上にある[フィードバック(FEEDBACK)]から、Boardサポートにお問い合わせください。
このマニュアルでは、Board 2021 Summer Releaseについて説明します。
最新のリリースバージョンはBoard2022 Springとなります。またインストールモジュールはBoardサポートサイトからダウンロードいただけます。こちらのリンクからご利用ください。(ご利用時にはアカウント登録が必要です。またオンプレミス環境用のモジュールがダウンロードいただけます。)
Boardとは何か?
Boardは、ビジネスインテリジェンス、分析、パフォーマンスマネージメントの各アプリケーションをオールインワンのソリューションとして迅速に導入可能で、世界中の3,000社以上の企業でビジネスの変革を可能にした業界をリードする意思決定プラットフォームです。
Boardを使用すると、データの操作と作成が直感的に行え、ビジネス情報を正確かつ完全に表示する1つのビューを作成できるので、実用的なインサイトを得て、組織全体のパフォーマンスを完全に制御できます。
Boardの主なセクションは以下のとおりです。
Boardのこれらのセクションへのアクセスは、システム管理エリアまたはクラウド契約者向けのSubscription Hubで定義されたライセンスおよびその他のセキュリティ設定を通じて管理されます。
Boardの展開
Boardはクラウド(SaaS)とオンプレミスの2つの方法で展開できます。
BoardクラウドはMicrosoft Azureベースで構築されており、強力なクラウドインフラストラクチャが世界クラスのセキュリティ、信頼性、拡張性、パフォーマンスの面で提供できるすべてのプラットフォーム機能とすべての利点を提供します。 インストールと展開、ならびに将来の更新は、Boardのクラウドチームが直接対応します。
Boardクラウドの詳細を参照してください。
Boardは、オンプレミスまたは任意のクラウド環境にインストールできます。 どちらの場合も、ユーザーのIT部門がアップグレードとメンテナンスを担当します。
Boardの用語
Boardの機能を詳しく解説する前に、このマニュアルでよく使用される用語の一覧を以下に示します。
- カプセル:カプセルは基本的に、さまざまな画面を含むダッシュボードです。 各画面には、1つまたは複数のオブジェクトおよびプロシージャを含めることができます。 カプセルは、エンドユーザが表示、参照、および操作するものです。付与された権限に応じて、ユーザーはデータを操作したり、対応するデータモデルを更新したりできます。
- キューブ:キューブには、多次元フォーマットまたはリレーショナルフォーマットでモデル化されたデータ(数値だけでなく、テキスト、画像、さまざまなフォーマットのファイル)が含まれます。キューブは、さまざまな次元および階層レベルで分析および表示できます。キューブの次元によって、データの粒度およびデータの表示、ドリル、スライス、ダイスの機能が決まります。 キューブは、さまざまな構造、バージョン、データタイプおよびデータの性質を持つことができます。 キューブ内の最小アイテムはセルとして定義されます。
- データリーダー。 データリーダーを使用すると、テキストファイルやリレーショナルデータベース、およびODBCやOLE-DBに準拠したデータソースからデータを読み込むことができます。 データリーダープロトコルは、外部データをBoardデータモデルにどのようにインポートし、エンティティ、キューブおよび関係にどのようにマッピングするかを定義します
- デザインモード。 画面を作成または編集するには、デザインモードを有効にする必要があります。 デザインモードが有効な場合、ユーザーが適切なBoardライセンスと権限を持っていれば、オブジェクトを設定するためのすべての機能が表示されます。
プレイモードが有効な場合、既存のカプセルの表示と既存のカプセル間のナビゲートのみが可能です。プレイモードでは、カプセル設計者が使用可能にした機能とアクションにのみアクセスできます。 - エンティティ:エンティティは、データを表示および要約することが可能な同種のアイテムの情報セットです。 一般的に、顧客、製品、市などのテキストとコードで構成されます。 エンティティ(および関係)はキューブの次元です。 個々のエンティティは、メンバーと呼ばれます。
エンティティメンバーの例 - レイアウト。 レイアウトオブジェクトは、多次元データモデルのクエリを定義します。 レイアウトは、データモデルからどのデータを取得するか、ならびに対応するオブジェクトでどのように管理および表示するかを指定します。
- プレイモード。 プレイモードが有効な場合、Boardのワークスペースは、カプセル間のナビゲートや、画面または選択したオブジェクトをエクスポートするために必要な、より少ないアイコンと基本機能のみのシンプルな環境になります。 ユーザーのライセンスと権限に応じて、多次元ナビゲーション機能も使用できます。その場合ユーザーは、データのフィルタ、並び替え、ドリルダウンなどを行えます。
- プロシージャ。 プロシージャは、カスタマイズ可能な一連のアクション(ステップとも呼ばれます)で、Boardデータモデルの更新、データの処理、抽出または印刷、計算の実行、レポートのブロードキャスト、カプセルや画面間のナビゲートなど、幅広いタスクを実行できます。
- 画面:画面はカプセル内の単一の作業領域です。 画面には、テーブル(DataView)、チャート、ゲージ、ラベルなど、1つまたは複数の画面オブジェクトを含めることができます。 各画面とそのオブジェクトは、通常、単一のBoardデータモデルにリンクされますが、複数のデータベースを同じ画面に接続することもできます。
- 画面オブジェクト(オブジェクトとも呼ばれます):画面オブジェクトは、画面内にデータを表示するウィジェットです。 オブジェクトは、テーブル、チャート、マップなどのさまざまな形式を取ることができます。また、ページャ、セレクタ、カレンダーなどのように、カプセルのデータフィルタ要素として機能することもできます。
- 関係(エンティティ/関係モデルとも呼ばれます):2つ以上のエンティティに多対1の関係がある場合、関係(または階層)が定義されます。 たとえば、営業担当、顧客、注文というエンティティは、注文と顧客の間および顧客と営業担当の間に多対1の関係が存在するため、「注文 → 顧客 → 営業担当」という関係に整理できます。
Boardのデータモデリングシステムは、不平衡エンティティと呼ばれるメンバー間の親子関係の定義に対応した特殊なタイプのエンティティもサポートします。 このようなエンティティは、Boardの共通階層内の従来のエンティティに関係させることができます。 不平衡エンティティにはが含まれ、データは階層に沿って即座に集計されます。 このような構造は通常、財務レポートまたは組織構造で使用され、他の多くのビジネスモデルに共通しています。
